ドキュメントの構成
マネジメントで重要なことは以下の5項目であり、各項目の右側のものが対応する文書である。
- 何を:目的・目標、製品仕様
- いつ:スケジュール
- いくらで:予算
- どこで:スペースの割り当て
- 誰が:組織構成図
各文書の内容の詳細は第10章の「Documents for a Computer Product」と「Documents for a software Project」の項を参照のこと。
マネジメントの仕事では、何らかの形のコミュニケーションを行っている時間が長く、頭の中にないデータを必要とする仕事はそう多くない。頭の中にないデータが必要な仕事では、一握りの書類が提供するデータが本当に必要なデータであり、また、十分なデータでもある。
ドキュメントの重要性
- 文書作成は、マネジメントの仕事を進める良い機会である。書いたということは、曖昧にせず、決めたということであり、明確にしたということである。また、書いてみて問題に気づくこともある。
- ドキュメントはコミュニケーションの役に立つ。誰かにとって当たり前のことは、別の人にとってはそうではないかもしれない。
- ドキュメントは、重点や方針に変更が必要かを見るためのデータベースとなり、またチェックリストにもなる。
組織の構成とその組織が作ったシステムの関係
Conwayの法則:
組織が作るシステムは、その組織のコミュニケーション構造のコピーにしかならない。
- Conwayによれば、最初のシステム設計は組織構成図を反映し、そして、ほぼ間違いなく正しくない。
- システム設計を自由に変更するならば、組織も自ら進んで変化しなくてはならない。
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「人月の神話」の要点
人月の神話の要点・ポイントをまとめています。原著に基づき、人月の神話の要点・ポイントを主に箇条書き形式でご紹介しています。